苦悩…(後編)
何でうちの子は試合に出れないのか、メンバーに入れないのだろうか、そういう親の苦悩もあるでしょう。
どうしたら試合に出られるのか、メンバーに入れるのかと考えた方が次につながるという話はこれまでもしてきた。
そもそも、スポーツは不平等だと思っている。
生まれた地域、体格、性格、能力、周囲の環境(人や物)、そもそもが不平等であるし、いくら運営側が努力して機会を平等に与えても、平等な条件を与えても、最終的な結果は全て不平等である。
そんな中でバスケットボールをしている。試合がある以上勝敗が出るし、エントリー枠の競争が出る。
結果をどう受け止め、どう考え、次にどうしていくのかを考える機会は平等に与えたい。前回のCBG予選はいろいろ立場は違うけれども、勝つ喜びやバスケの楽しさはみな味わえたはずで、そのような機会も与えたい。
変えられない部分、例えば身長、例えば自分以外のメンバー…自分は身長が高いからリバウンドで貢献できるようにしたい、Aさんに勝ちたいからもっとシュート力を上げたいなどなど。
平等は、誰にでもチャンスがあるこということであり、結果までの過程は自由競争である。
この過程こそが、個性発揮の場面であり、クラブの最終目的である「成長」さらには「共生」につながると思っている。
県U15選手権(Jr.WinterCup予選)に向けて、メンバーはいろいろと変わるだろう。
遠征メンバーやトップチームにいた選手が外れ、2ndチームにいた選手が入るかもしれない。
それもいずれ結果が出るし、苦悩の果てに出さなければならない。
選手それぞれの頑張りは否定できない。結果をどう次につなげていくかである。
選手だけではなく、保護者もどうかそのような視点で見ていただきたい。
いい雰囲気でU15選手権に挑みたい。